~2017年全国高校入試分析【理科】~

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2017年の全国高校入試理科を分析。2017年度入試で最も特徴的だったのが、「すべて選ぶ」解答形式の問題が出題されたこと。今年は21県で出題されるなど、2020年度からの大学入試改革に向けた動きが高校入試でも活発化してきている。

《今年の入試の特徴》

「すべてを選ぶ」解答形式の設問が増加。文章量は年々長文化傾向になってきている。実験の前提条件も難化の傾向になってきている。

《難易度(昨年と比較)》

難易度に関しては、出題内容や出題形式によって大きく難度が変わる県が多くなり、全体的に不安定となっている。

《その他注目したい点》

記述や作図での新しい問題を出題する県が増えた一方で、従来通りの用語記述も増加している。難易度の二極分化は加速している。

①出題数大幅増の「すべて答える」問題には要注意!

今までは、消去法で解答することもできた記号選択問題だが、「すべて選ぶ」問題は完答での正解となるため、今まで以上に正確な知識が必要となってくる。

また2~3年前から目立つようになってきたのが、「教科横断型」の問題。その中でも、理科において数学の知識を必要とする問題の出題が目立ち始めている。定理や原理原則の正確な理解と活用が重要視されていることもあり、今後もこのような問題は増えていくと考えられる。

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