既に都立高校の過去問を解いている生徒も多い。
過去問演習の基本的なやり方は、当日の目標点数を設定し、その目標点へ向けて自分の得意科目,苦手科目で目標点を算出し、5科目合計で目標点を突破することがほとんどだと思う。
しかし、それだけでは戦略を立てる上ではもったいない。
例えば、入試の時に必要な力として、入試本番に「この問題を周りのライバルはどのくらい解けるのだろうか。」などと推測する力だ。
推測する力ができることによって、入試本番中に解くべき問題、捨ててもよい問題を判断できるようになってくる。
当日は、問題の難易度が高くなったのか低くなったのかどうか自分で判断して問題を進めなければならない。
だからこそ、常に周りのライバルが一つ一つの問題がどのくらい正答できているかを意識してほしい。
そこでぜひ参考にしてほしいのが、東京都教育委員会が毎年の入試後に出している都立高校入試問題の正答率表だ。
もちろん、学校によって採点基準が異なることがあるが、全体の正答率を確認することができる。
だから、過去問演習をした最後に全ての問題に対して自分の解いた問題の正答率がどうだったのか確認してほしい。
正答率が高い所でミスしたのであればもう一度解きなおしを行ったり、逆に正答率が低い所でミスしていても、目標点に到達しているのであれば、あまり気にせずに解説だけを確認するくらいでも良い。
過去問演習が終了してからも自分の解いた問題に対して周りのライバルがどれくらい正答したのかを確認し、常に意識していってほしい。