2018年度の公立高校入試問題は「大学入試改革」を見据えて確実に変化している。
高校入試の変化は、大学入試の「共通テスト」を意識し、「思考力・判断力」を評価するための出題形式への変化になってきている。
具体的には、
①論理的な分析力・思考力と記述力
②大量の文章や会話を読み解く読解力
③日常生活や時事的テーマを題材とした問題
④複数の文章、資料、グラフを用いた問題
⑤正解が一つに限られない記述や複数解選択 等
実際に、2018年度高校入試において、国語・英語では人工知能(AI)を題材とした出題、数学では問題文の条件設定が複雑な問題、理科では複数解選択の問題、社会では複数の資料の読み取りや時事的テーマの問題などが目立った。
~各県入試の特徴は「知識・技能」と「思考力・判断力・表現力」のバランスで決まる!
2020年度からスタートする新学習指導要領では、各教科の学習内容において、養成すべき資質・能力が「知識・技能」と「思考力・判断力・表現力」に分けられ、具体的に明示されている。
入試問題もこの2軸によって構成され、そのバランス各県の入試の特徴となっていると言える。
今後の高校入試を考える際にも、「知識・技能」と「思考力・判断力・表現力」の出題バランスを見極めることが重要だ。
都立高校入試においても、「知識・技能」だけでなく、「思考力・判断力・表現力」が必要になってくる問題が多い。
つまり、そういった力がしっかり養われていなければ都立高校3番手校以上に合格することも非常に厳しくなってくる。
だからこそ、普段の学習の中で、「なぜ?」を考えていく習慣を持っていこう。