毎年4月に、全国の小学6年生と中学3年生を対象として、文部科学省が実施する全国学力・学習状況調査がある。
国語、算数・数学、理科の3科目で実施され、知識力を問うA問題と、課題解決力を問うB問題から構成されている。
これは都道府県別の正答率をはじめ、生徒の学力や学習状況を把握・分析し、今後の指導に役立てることを目的としている。
またこの調査では、生活習慣や学習に取り組む姿勢などのアンケート調査も同時に行われている。
そして以下がそのデータのポイントになる。
平成29年4月に実施された全国学力・学習状況調査の結果では、高得点だった子の共通点として、「規則正しい生活」と「家庭でのコミュニケーション」「家庭での学習」が挙げられる。
【規則正しい生活】
①「朝食を毎日食べる」生徒は高得点
《朝食を毎日食べているか》
国語Aの正答率…食べている76.1%、食べていない61.0% 算数Aの正答率…食べている80.1%、食べていない61.7%
②「決まった時間に起きている」生徒は高得点
《毎日、同じくらいの時刻に起きているか》
国語Aの正答率…起きている76.2%、起きていない60.1% 算数Aの正答率…起きている80.1%、起きていない62.3%
【家庭でのコミュニケーション】
①「家の人と学校での出来事を話す」生徒は高得点
《家の人と学校での出来事について話をするか》
国語Bの正答率…話している61.2%、話していない41.9% 算数Bの正答率…話している48.6%、話していない33.7%
②「家の人と将来のことについて話す」生徒は高得点
《家の人と将来のことについて話す》
国語Bの正答率…よく話す58.2%、全く話さない51.0% 算数Bの正答率…よく話す46.5%、全く話さない40.8%
【社会に対する興味・関心】
①「ニュースを見る」生徒は高得点
《テレビやインターネットのニュースを見るか》
国語Bの正答率…よく見る60.2%、時々見る56.6%、あまり見ない52.3%、ほとんどまたは全く見ない48.2%
②「地域や社会の出来事に関心がある」生徒は高得点
《地域や社会で起こっている問題や出来事に関心があるか》
国語Bの正答率…ある63.1%、ない46.9%、算数Bの正答率…ある51.8%、ない36.6%
上記のように色々なことに興味や関心を持つことだけでなく、ルールやルーティンとされることに対して毎日続けていく力も成績UPには重要になるようなのでぜひ参考にしていってほしい。