先日、2017年の都立高校入試が行われたが、例年と比較して社会と英語の傾向が変わっていた。
英語では、大問1のリスニング問題Bにおいて、今まで英答での記述問題であったが、リスニングB(1)では選択式の問題が出題された。
そのため、今までリスニングBは6割目指す子達にとっては捨てて次の問題に進むのが鉄則であったが、ここを捨てようかどうか迷った子達も多かったと思われる。
また、自由英作文では「条件付き英作文」へと変更された。
今までの過去問には条件付英作文が出題されていなかったので、ここで焦ったりした子も多かっただろう。
社会では難易度が高くなり、ただの丸暗記ではなく、理解度の深さと細かな知識が問われる問題が多くなった。
英語,社会の例からも、今回の入試は「傾向変化に対応できた子」が確実に点数が取れた入試となったはずである。
高校入試は傾向が非常に変わりやすい。
その為、都立高校の過去問だけでなく、他県の問題もしっかり行うことが傾向に対応できる力を養うことができる。
また今後は全ての科目において「理解度」を重視した学習に切り替えた学習が必要になってくる。
ただ解ければよいのではなく、「なぜそのようになるのか?」という事に自問自答しながら進めていくことが求められる。
そして一番鍛えなければならない力はやはり「国語力」になる。
特に都立入試では国語の問題だけでなく、他科目でも長い問題文を読んだり、記述を書いたりと瞬時に多くの作業を行っていかなければならない。
都立入試ではそのような
①正確に理解し、読解する速読力 ②瞬時に要点をまとめる記述力 ③瞬時に読みとる理解力
が大切になってくる。
すぐに身につけられるものではないからこそ、一日も早く学習の根本である国語に向き合ってほしい。