都立高校受験だけでなく、私立高校を単願もしくは併願する子も多い。
そこで、都立高校受験とは異なる、私立高校対策の攻略法も紹介したい。
私立高校対策は、東京だけでなく、全国的に同じ対策方法にもなってくるので、ぜひ他県を受験する場合にも参考にしてほしい。
まず私立高校は都立高校以上に各高校の個性が強いのが特徴。選抜方法や入試問題も各学校によって大きく違いがある。そこで志望校が決まったらその学校の入試システムをしっかり把握することが大切だ。
①過去問で出題傾向をキャッチする。
⇒私立高校は各学校によって様々な出題形式なので、「どういう問題がどういう配分で出ているのか」などその学校の出題スタイルを知っておくことがとても重要になってくる。過去問を解き、できなかった問題を復習する事はもちろんだが、答え合わせをしながらどういう問題が出題されているかを意識して確認しておくことが大切になる。また入試は「できる問題から解く」が鉄則。【問1】から順番に解いていく必要はないので、志望校の出題の流れを知っておくことで、「できる問題」から取り組むことも意識していく。
②過去問「解説」がキーポイント。
⇒学校の出題スタイルといっても、なかなか掴みにくいこともある。そこで役に立つのが、市販の過去問題集の巻頭部分にある「入試問題の傾向と対策」。ここに各教科の出題傾向と内容が細かく分析されているので、しっかり確認しておくと良い。さらに巻末に載っている「解答の解説」は必読すること。各問題について解答のヒントが出されているので、自分の考え方が正しかったのか、見落としていた部分はないか、などの確認ができる。そこに志望校攻略のカギがあるので、ただ答え合わせをするだけでなく、解説をしっかり確認し、出題傾向を確認しておく。また苦手分野からの出題があればそこを克服しておくこと。
③実践で感覚をつかむ。
⇒問題に対する時間配分も重要なポイントになる。入試時間は通常だと1教科50分。自分の部屋での50分と、環境が異なる場所での50分とでは体感する時間の流れが変わってくる。そこで、引き続き模試を受けたり、テスト時間が50分ならば45分の時間配分でトレーニングしていくこともポイントとなる。
特に併願優遇がなく、一般入試で受験する子や、推薦入試でも「受験資格」として本番の結果が重要視される高校を受験する子はぜひ上記のやり方で取り組んでいこう。