全国高校入試の国語正答率を分析する。
他教科が指導要領の改訂や新しい大学入試改革への対応等で入試が大きく変わっているのに比べ、国語の入試はあまり変化が大きくなく、2016年度入試の全体的な傾向は昨年度と大きく変更することはなかった。
しかし、長文で出題されるテーマや、作文の資料などは年々変化している。
2016年度は、「言葉」についての問題が目立った。
漢字も今年は全国的に難度が下がり、日常的に使う言葉の出題が増加した。
読解でも作文でも「言葉」をテーマにした問題が大ブーム!
⇒今年は特に、「ジェネレーションギャップ」や「言葉遣い」など、「言葉」に関する問題が多く目立った。
都立高校入試においては、大問3の小説で、「登場人物の気持ちへの理解度を測る作文」や大問4の論説文で、「筆者の意見から自分自身の体験から踏まえて意見を述べる作文」が出題される。
普段から物事に関して、自分なりの感想や考えを述べる習慣を持っておきたい。
2016年度の東京国語は全国での平均点が一番高かったが、都立高校入試独特な「長文読解」「長文型選択肢問題」「現古融合問題」に多く慣れていくことが高得点への道となってくる。
私立高校を目指す方も都立国語は良いトレーニングになるので、ぜひ活用してほしい。