都立高校入試の傾向や対策について徹底分析。
今回は国語についてまとめていく。
入試1時間目でスタートダッシュを決める科目!
その国語で一番最初に解く、大問1,2の漢字をしっかり解き合格に弾みを!
《特徴》
全部で大問5構成。漢字の読み,書き・小説・論説文+200字作文・現代文と古文の融合問題の構成。入試では1時間目に国語なので、ここで波に乗って次の科目へも備えていきたい大切な科目だ。漢字と読解の選択肢で75点が取れる入試なだけに確実にこの2つを攻略しておきたい。都立高校国語の入試問題は、問題文と選択肢が全国屈指の文章量!だからこそ5科目の中で一番時間が足りなくなる科目。時間配分を入念に行い、その解く型をしっかり固めたい。
【大問1,2 漢字】配点:それぞれ大問10点ずつ。(2点×5問)
〈傾向〉読み書きそれぞれ5問ずつ出題される。漢検4級から2級レベルまで出題。
〈対策〉中1から漢検の学習を行ったり、定期テスト対策では、学校の教科書やワークに出てくる漢字を必ず書けるように取り組んでいく。
【大問3 小説】配点:25点。(5点×5問)
〈傾向〉選択肢では、登場人物の心情や様子を問う問題が出題される。また最後にも記述問題も出題される可能性が高い。※昨年度は選択問題の出題であった。
〈対策〉必ず「根拠」を見つけてから解くようにする。また消去法で解くのもおススメ。選択肢が長いため、一文一文スラッシュを入れながらしっかり吟味していくこと。
【大問4 論説文】配点:20点。(5点×4問)
《傾向》内容理解問題が中心。また段落の役割についての問題が1問出題される。そして最後には200字の作文が出題。以下、作文の予想採点基準。※明確な採点基準が設けられていない為、予想で記載。
[作文の点数配分]配点:10点 ※減点法
○設問の問いに合っていない内容の作文 -10点
意見が書かれていない -5点
誤字脱字、作文のルール違反、主語と述語のねじれ 1箇所につき-1点
151字未満 字数に応じて減点
《対策》文章題に関しては筆者の主張を意識しながら、最低限、選択肢を2択まで絞れるようにする。「根拠」を素早く拾い出すトレーニングをしておく。
[作文対策]は
(1)全体を2段落にわけ、前半に「具体的な体験」を書く。
(2)後半に「自分の意見」を書く。1段落構成もOKだが、2段落構成が理想。
(3)自分の意見は筆者の主張に合わせると良い。
※よく自分の意見について「一般論」を書く人が多いが、一般論を求められているのではなく、「自分の主張」が大切である。日ごろから自分の意見を持った思考力や行動力も都立入試では求められてくる。
【大問5 現古融合問題】配点:25点。(5点×5問)
《傾向》例年、古文単独での問題は出題されず、現代文と融合した出題。難易度は高くないが、なかなか中学生ではこのような出題形式に慣れていないため、慣れが必要になってくる。
《対策》大問3,4に時間をかけすぎた為に、問題を解くのに十分な時間がかけられずに落としてしまう傾向があるので、時間配分と大問3,4対策を入念に行い、大問5にしっかり時間が費やせるようにしておくことが重要。
また、高校入試では現古融合問題を取り扱っている市販の教材や問題集がほとんどないため、都立入試の過去問やVもぎ(Wもぎ)の過去問でトレーニングを積んでおくことが重要である。
次回は都立高校入試の英語についてまとめていく。